B虫ゴムについて (2018.04.06更新)
虫ゴムは自転車のタイヤにある空気を入れるための
部品のプランジャバルブに付いている中空のゴムの
ことです。
文章で説明すると分かりにくいですが見たことある
人は多いと思います。
写真がバルブに使われている部品の一覧です。
尚、勘違いしている人も居ますが、この中で空気漏
れを防ぐ役目をしているのはIJKの3点だけです。
Gのベースナットは空気補充の時にバルブがリムの
中に潜り込んでしまうのを防ぐ役目がありますが、
ナットのネジ山が少なく強く締めると潰れますし、
チューブの空気バルブを見ると分かりますが面取り
していて真円ではなくナットがあっても隙間が多い
ため空気漏れは塞げません。
Hのキャップも単に被せてあるだけで、荒いネジ山
でゴムで出来た物も多く空気漏れを防ぐ程の密閉性
能はなく、このキャップ本来の役割は走行中に泥や
砂や小石等がバルブに入り込んで穴が詰まるのを防
ぐことです。
Kの虫ゴムは名前から分かる通りゴムで出来ていて
空気が通る時に収縮して開閉弁の役目をします。
昔は薄茶色の生ゴムを使っている虫ゴムもありまし
たが、現在は合成ゴムで作られたものが殆どです。
また見た目が白っぽいシリコン製の物もあります。
虫ゴムは消耗品で時間が経つと劣化して空気漏れを
起こします。
自転車のパンクの原因は様々ですが、虫ゴムの劣化
で空気が抜けても見た目はパンク状態になります。
この場合は虫ゴムを新しいものに替えて空気を補充
すれば直ります。
また劣化途中の虫ゴムだと空気が徐々に抜けるため
原因が分かりにくい場合もありますが、そういう時
はまず最初に虫ゴムだけ交換して様子を見ると良い
でしょう。
虫ゴムを交換しても数日で空気が抜けたらパンク修
理をしましょう。
この写真は自転車のプランジャバルブ(以下バルブ)
のものですが、英式バルブに使われているものです。
自転車の空気バルブには他に車と同じような米式と
細長い仏式がありますが、この2つのバルブは虫ゴム
を使っていないため除外します。
バルブは空気を入れるときの通り道になると同時に
入った空気が漏れないようにする役目もあります。
虫ゴムが劣化するとDEFのような状態になります。
見た目で分かりやすい劣化した物は即交換ですが、
Fのように劣化が分かりにくいものもあるので定期
的に交換しましょう。
Cの状態は虫ゴムを外したバルブ本体ですが、途中
にある穴から空気が出てくるので外したときに穴が
詰まっていたら掃除またはバルブ交換が必要です。
Bの状態になるようにバルブに虫ゴムを差し込みま
すが、注意点としてはバルブにある山形の突起部分
を越えた所まで虫ゴムを入れる必要があります。
@とAは虫ゴムを使っていないタイプのバルブで、
スーパーバルブと呼ばれています。
この2つは定期的に虫ゴムの交換は必要ありません。
@はスーパーバルブ(MPプランジャー)
Aはスペシャルバルブ
と言う名前で販売されています。
2つのスーパーバルブはタイヤの寿命まで交換無しで
使えますが、空気を入れた後に上部の空気穴に水を
1滴付けて漏れが無いか確認は必要です(ゴミが挿ま
ると漏れる事がある)
虫ゴムを交換できたらチューブに戻して空気を入れ
ますが最初はタイヤが丸く膨らむ程度に入れてから
回転させてタイヤの歪み等が無いか確認し、その後
でタイヤの側面に書かれている規定内圧まで空気を
入れましょう。
普通の自転車の場合の「300kPa(3.0kgf/cm2)」は、
タイヤを押さえて硬さと弾力がしっかり感じられる
程度となりますが、入れすぎない限り多少高目でも
問題ありません。
アシスト車には「450kPa(4.5kgf/cm2)」の空気圧の
ものもあり、これらはタイヤを押さえても凹まず非
常に硬い位になります。
以上、虫ゴムについてでした。
|